ADR専門のスキルアップ・セミナー

セミナー「紛争解決学」講義

講義日程・内容講師の紹介会場のご案内受講者の声受講までの流れ受講のお申し込み

講義内容・日程

講義内容の一例

講義は、『紛争解決学講義』をテキストにし、90分を1つの時間単位にして16限行います。

以下は「紛争解決学」講義の一部を要約して紹介したものですが、「紛争解決学」を身につけ、実践に役に立つようにするためには、全部を通して、系統的に理解していただくことが必要です。
私も目の醒めるような講義をして、紛争解決の宝庫に案内したいと思っていますので、よろしければ、「紛争解決学」の講義を聴いてみて下さい。

紛争解決学の成立

私が弁護士になった最初の年に取り組んだ富士五湖カントリー富士ヶ嶺事件をきっかけにして、和解による解決の重要性を自覚してゆく過程を追いながら、紛争解解決学の成立する道筋を示します。

では、いったい何を解決するのでしょうか。紛争を解決すると考えるのが普通でしょうが、紛争解決学では当事者そのものを解決するのだと考えています。
例えば、「わきが」が臭いから離婚をしたいと夫が言い出したとしましょう。
もし、紛争を解決するのだと考えるのだとすれば、夫の言い分が正しいかどうかだけの問題になります。
それが正しいにせよ、正しくないにせよ、夫婦間の問題は解決されません。
しかし、当事者を解決するのだとすれば、なぜ夫が「わきが」が臭いなどと言い出したのかを解明する必要があります。
そして、もしその原因が潜在意識にあるのだとすれば、その潜在意識を意識化することによって解決することができます。
これは実際に解決した事例ですが、このことは「紛争解決の客体(内的条件)」のところで触れます。

紛争解決規範

「紛争解決規範」は、「紛争解決学」で初めて「紛争解決のためにそれを使うことが正当とされる基準」と定義された概念です。
この紛争解決規範という概念を使うと紛争解決の奥深くに入ってゆくことができます。
紛争解決規範にはいろいろありますが、その中の経済的合理性、ゲーム理論などは、大きなポイントです。
では、1つ問題を解いてみますか。

あるマンションの建設をめぐって近隣の住民20世帯が反対同盟を結成して争ったところ、マンション業者は合計700万円の補償金を支払うことを約束しました。
さて、この700万円を20世帯でどのように分けますか。
つまり、どのような紛争解決規範を使ってどのように解決すればよいのでしょうか。

因果律と共時性の原理

「因果律と共時性の原理」も、紛争解決学の特徴をよくあらわしています。
これまでの法律学は、因果律だけで語られていましたが、紛争は、因果律だけで起こるとは限りません。偶然に起こる紛争も世の中にはたくさんあります。
共時性の原理(synchronicity)は、分析心理学の創始者ユングが提唱したもので、自然現象には因果律によって把握できるものと、因果律によっては解明できないが意味のある現象が同時に生じるような場合とがあり、後者を把握するものとして、共時性ということを考えたのです。
因果律では語れないが、紛争の最中に偶然の事柄が同時に起こるということは、しばしばあることです。
そのようなときに偶然の事柄の意味を繋げて考えると解決の糸口を見つけることができます。
紛争解決学では、実際に解決した事件を使って、このことを解明します。

紛争解決学の著者 廣田尚久のご紹介
廣田尚久紛争解決センター
和解という知恵
「先取り経済の総決算 1000兆円の国家債務をどうするのか」
紛争解決の研究書「紛争解決学」のご紹介